早期教育

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教室に来るお母さんたちにちらっと紹介しているこの本

日本初、救急の精神病患者を専門に受け入れ治療する千葉県精神科医療センターを3年間にわたり密着取材。
「精神科救急」と呼ばれる医療の現場をあますところなく精密に活写した。
24時間態勢で最前線に立つ医師、看護師たちの闘いと苦悩と喜び、新薬の登場、そして精神科医療の大変革を描く渾身のノンフィクション。

その中に出てくる高校生のエピソードは必読です。

榊原麗那(仮名)の母親は、早期教育というよりも”超早期教育”の熱心な実践者だったらしい。麗那が生まれて首が据わるか据わらぬかのうちに、大手チェーン展開をしている幼児教室に麗那を入れた。絵や文字を描いたカードを、ぱっぱっと見せて瞬時に言い当てさせたり、英語のテープを子守歌代わりに聞かせたり、家中の家具や電化製品に大きな名札を付けて、仮名と漢字とアルファベットを描きこみ、いつでも復唱させたりと、”知能開発に熱を上げたそうだ”。

さらに、英会話、ピアノ、バレエと一週間のうち習い事に通わぬ日は一日たりともない生活を、麗那は送った。そのかいあってか、彼女は二歳までに平仮名・片仮名とABCを完全に身につけ、五歳の頃には小学校で学ぶすべての漢字や日常的な英会話もマスターしていた。幼児教室の全国テストでトップクラスの常連であることが、母親の自慢だった。
さる国立大付属の小学校に進み、そのまま中高と進めたにもかかわらず、中学受験で毎年、東大入学者数の上位に名を連ねる、いわゆる”名門校”に合格する。小学生のときの麗那の夢は、「科学者になってノーベル賞をとること」だった。母親は三歳下の安那(仮名)にも、同じ教育方針で臨み、麗那の通っている中高一貫校の中学に入学させている。




高校三年生のこの子が、精神科医には

『精神科の医者なんて、医学部の”落ちこぼれ”がなるんでしょ』
『また間宮先生か。キミも良く続いているね。そのバカ面も変わらないけど。さっさと診察して、診断してよ。』
~妹さんの首を絞めたり、車の硝子を割ったりするのは、いくらなんでも…
『やりすぎだって言うの?そうさせた原因が、もしかしたら自分にあるかもしれないとは考えないわけ?もし考えないとしたら、キミこそ精神療法を受けたほうがいい。是非ともおススメいたします。老婆心ながら』
『逃げたね、キミはときどき巧みなレトリックを使うから、私も考えさせられるけど、基本的にはおバカだから、患者のことがちっとも把握できない』

父親には

『アンタは何かを言う資格が、この地球上で一番ない人。アンタ、私が薬でだるくてどうしようもない時、「なまけてないで、ちょっとは動け」とか「少しはお母さんの手伝いでもしてみろ」とか、父親ぶってお説教したよね。こっちが具合悪いのに、そんなことお構いなしに。それと前に酔っぱらって「おれはライバルを蹴落としてのし上がってきた」とかなんとか。 (中略)
とっくに””仮面夫婦”なのに、こういうときだけ娘を心配する父親の演技しやがって。まったくたいしたアカデミー賞級の演技だよ。アカデミー賞って言っても、日本アカデミー賞だけどね。』

母親には

『よくもまあ「一生懸命」だとか「反省」だとか「向き合ってる」だとか、おバカな医者やナースが何にも知らないのをいいことに言えたもんだよ。ジジイがジジイなら、ババアもババアだ。いまアンタが言った、その「反省」とやらを、アンタ自信はしておられますか?無力な子供を自分の「人工生命」みたいにしやがって、その人工生命が壊れたら、さっさと精神病院に送りこみやがって。その「反省」とやらを地獄の底に降りても続けなけりゃいけないのは、この壊れた人工生命を海、そして育てたアンタだよ。第一、アンタはこの壊れた人工生命やそのかわいそうな妹を置き去りにして、一度家出してるじゃないか。そのことの「反省」はどうなってるんだって言いたくなるよ!』

結局この子は自宅近くの駅で飛び込み自殺をして亡くなっています。

■子供に謝る…というアドバイス-1(文責:どんぐり倶楽部)

昔はネットが一般的ではなかったでしょうが、今なら 早期教育 弊害 と検索するだけでいろいろなことを知ることが出来ます。

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子どもが「何が出来るか、出来たか」ではなく、子ども自身を、表情を、目つきを、良くみてほしいです。

次男が小1の頃、学校から帰ってくると目がつりあがっていることがたまにありました。都度リセットし、金・土・日で穏やかな目にしっかり戻しました。
宿題も習い事もさせていないのにこうなんですから。

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