理論と手法の問題

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やっぱり異常です

どれだけ  「計算はできるけど文章問題が苦手」

という子が多かろうとも、子どもが本来持っている力を知ったら、小学校の教科書レベルの文章問題が苦手というのは、異常な反応です。

子どもの力を潰さなければ、別に教えなくたってはるかに難易度の高い文章問題(中学受験の特殊算なども)を自力で解くのだから。

多くの子が、異常な刺激をうけ、異常な環境を与えられ、異常な反応をしているに過ぎません。

文章問題を算数や数学の「点数」と考えていると子育てを誤ります。

生きていくうえで、「言葉」を正確に受け止め、「文章」を理解する力は必須ですから。

小学1年生、

「蟻のアントくんは、列の前から7番目で、後ろから数えると5番目です。」

で、しっかりと11匹の蟻とアントくんを描いていた。

自分のペースでゆっくり絵図を描けば、わかるんです。

でも学校では、

『「~番まで」はその前全部に丸を付けて、「~番目」はその子だけ丸を付ける』

なんてことを、すでに描いてある絵を使って、繰り返し繰り返し類題をこなすことを求められる。だから、わかっていなくても解ける。わかっていないから、忘れる。

理論と手法と量の問題、子どもの問題では断じてありません。

子どもの問題

家庭の問題

学校の問題

ととらえると楽ですが、我々大人(親・指導者)の問題です。

学校の授業が悪い、学校のせいだ。ではありません。


学校のせいにしない

学校の授業は集団授業でなのである程度は仕方がない部分もあります。

なによりみなさん最前線で頑張っています。

どんぐり理論を知ればその頑張りがよい結果につながるのに・・・とは思いますけど。

それより、テレビゲーム、テレビ、浅い理解を伴う先取学習、習い事地獄、土日を潰してのスポ少、室内遊び、レジャーといえばテーマパークや遊園地などの頭も体も使わない娯楽施設、朝からコンビニのパンやおにぎり、飲み物は清涼飲料水、お菓子はジャンクフードやスナック菓子、夜更かしなどなど、子どもが穏やかに生活する環境を奪い、自ら学ぶ力を奪い、良質な実体験を積ませずに、理解力のないまま、考える力を育てないまま、学校に送り出す人が一番問題です。

まともに言葉を理解できない、自分で考えられない状態にされている子が多すぎて、理解できなくても、考えられなくても、できる指導法が取り入れられてきたんです。

酒井式描画法

音声計算

文章問題の酷い指導

こういう指導をしなければならない(と、どんぐり理論を知らない先生が思う)ほど子どもたちの力が落ちているんです。

そりゃあそうですね、お湯も沸かしたことがない子に「沸騰」や「蒸発」を授業で説明しても理解できません。

それでも、学校が変わればかなりの子たちが潰されずに済むと思っているので、学校への働きかけは続けていきますし、学校が変わらなくても親が変われば子どもは守れるので、変わりたいという家庭への働きかけも続けていきます♪

まぁ学校も親も変わらずに子どもだけ変えようとすると、大体失敗します。

学校の勉強も怪しいのに中学受験の塾などに入れると・・・悲惨です。

「壊れた」としか表現できない状態になってからでは遅いですよ。

私はそういう状態の子を見たくないので中学受験をさせる家庭の子は預かりません。そして折角育ってきたところで潰されていくのも見たくないので中学受験をする場合はやめていただいています。(塾に通わず、家庭学習中心で目指すなら出来るだけのサポートはします)

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