古いブログに以前コメントをいただいたものの一部です。
こういう子ども達を増やしているから、私は高速計算プリントの教室が好きではありません。
「薬」だったら薬害問題、「食」だったら食中毒、絶対訴訟に発展するほどの問題ですがなぜか教育業界ではセーフです。
だから、好きではないというレベルではありませんね、ものすご~く怒っています( ̄∩ ̄#
全員こうなるわけではありませんが、結構多いと思います。実際にうちに来たその教室の出身者は全員そうでしたから。まあそろばん教室や、学校の百マス計算・酷い宿題でもそういう子が育ってますので、そうした教室だけが悪いわけじゃないのかもしれませんけどね。
学校の勉強が出来るかどうかで子どもをみていませんのでね。
2年ちょっと前の事です。 親戚にプリント教室の先生がおり、気軽さもあって入会しました。年少からの入会です。 年少の時は、ひらがなを読んだり運筆をしたり、1日5分くらいで終わっていたので、さほど重荷にはなっていなかったのですが(これは親の重荷になっていなかっただけで、 子どもには相当な重荷だったんだと、どんぐりを知って初めて気づかされました。)、 年中になり1年生の教材になると、足し算をするようになりました。
プリントは「+1」ばかりのもので、機械的に次の数字を書く、という作業でした。それが終わると次は「+2」。なんじゃこりゃ?と違和感を感じ、 教室の先生に「これって『足す』って概念じゃないよね?次の数字書いてるだけだよね? +2はできるけど、+3は分からないっておかしくない?」と聞いたら、「みんな初めはそうなの。そのうち分かるようになるよ。みんなそう。」と言われ、う~ん、そういうものなのかな~、と思いながらも続けてしまいました。国語も、漢字も読めるし音読もスラスラだし、数学年先学習ということでメダルを もらったりもしました。テレビもご褒美的に見せていました。プリントが終わったら教育テレビタイム、といった毎日でした。
その頃からです。小さい頃からゆっくりで慎重派で1つのことをコツコツしていた娘が、人の話を最後まで聞かない、人の話の途中で話し出す、ちょっとしたなぞなぞでも「答えは?教えてくれないの?ならもういいよ!」とむくれる、知らない単語が出てきても気にせず読む、「これって何か知ってる?」と聞くと、 「知らない。それが?先進みたいんだど。」とスルー、テレビを消すと「ひま~、ひま~、することない~。あーー、イライラする~。」と言う。 ちょっと根気のいる工作を一緒にしようと誘うと、「めんどくさい。」
4、5歳の子どもの言葉じゃないですよね。いま思い出しても寒気がします。 本気でまずいと思ったのは、算数プリントで足し算が終わり、引き算が終わり、また足し算、それも10までの足し算に戻ったとき、娘が一言、
「忘れた。分からない。」と言ったのを聞いたこと、幼稚園から持って帰ってきた使い終わった自由帳に、文字や数字がずらりと並んでいるのを見たとき、です。幼稚園の子どもが自由帳に絵ではなく文字を書く、この子の頭の中は今こういう状態なんだ、と思い知らされたときの罪悪感と恐怖心は今でも忘れられません。どんぐりを知り、プリント学習は一切止めました。真面目な娘なので、止めると宣言した時に泣きました。あれだけ毎日プリントをこなすのに時間がかかり、端から見てもダラダラとやっていたものなのに、泣いた娘を見て私も泣いて謝りました。
そしてどんぐり問題に取り組もうと思いましたが、もちろんとてもとても手が出ませんでした。「足すの?引くの?わからんーーー!!」と怒りながら、ぐちゃぐちゃと書きなぐる状態。先生方はそういう子どもを何人も見られてきたことでしょう。
結局、落ち着いて取り組めるまで1年近くのリセット期間を要しました。
テレビを制限し、ゲームは元々ありませんでしたが、とにかく自由に遊びな~を合い言葉に過ごした年長時代でした。多分年長時は数問しか取り組んでいません。1年生になる少し前に、そろそろ本格的に始めても大丈夫かな、と思えたので、取り組んでみました。まあ、答えにたどり着けない問題もありましたが、絵を描くことはできるようになりました。以上のような経緯があるので、単純作業というものに対して、ものすごく過敏になっているのだと思います。多分、思考停止状態の子どもを見たことがない人には、そんなの気にしすぎじゃないの?それくらい出来なくて、この先どうするの?と思われるようなことなのでしょうが・・・・。
どんぐりは、きっと私のような体験をされた方しか行き着かない方法ではないかと思ったりもします。
なんとなく高速計算をしててもDSをしてても、フツーな子はフツーですから。
中3で ”13-7” を忘れたと言った子もその教室に3歳から6年間通わされた子でした。
口癖が「わたし、バカだから・・・」でした。
「○○から来る子は話を聞かないし、式も書かないし、字も汚いし、言うことを聞かないから大変。自分は出来ると勘違いしているけど単純計算しか出来ないからね、親には言えないけど。あの教室が言うように育つのは、まぁ10人に1人じゃない?」
当時、その教室については塾長間での会話でこんな話を聞いていた程度でしたが、実際のところどうなのか、当時1年生の長男と年少の次男をつれて体験に行ったことがあります。
長男は 1+1= 2+1= 3+1= ~ とひたすら作業のような計算を10問×10枚、時間を計ってやらされて、あとで「通いたい?」と聞くと 完全に”拒絶”(笑)
次男は運筆だったので、楽しかった、またやりたいと言っていましたが、通わせるはずもなく終了。
驚いたのが、うろうろ立ち歩く子、頭をぐわんぐわんまわしながらひたすら計算プリントをやっている子、隣にちょっかいを出し続ける子、そんな子たちが放置されていたことでした。
まぁこれは学校に入ってみたらその程度は普通で、もっと悲惨なことが当たり前のように起きていましたので、今見たら驚きません。
「理解が大事だと思いますが・・・」「文章問題はどうするんですか?」というような質問をした覚えがありますが、予想通り、
「今、理解できなくても、出来ればそのうち理解できるようになります。」
「イメージする力が大切ですから、国語の受講をお勧めしています。」
というような返事がきました。
『お宅に6年も通ったのに、全然理解できずに、小学校低学年の内容が出来なくなっちゃった中3生を預かっているんですけど(怒)』
とは言わずに、帰ってきました。
まあ、素人の主婦をターゲットに、「教材がしっかりしているから、子どもたちは自分たちでどんどん勉強していくし、教える必要はないから未経験でも安心です」と、ロイヤリティ目当てに教室を開かせているので、先生たちも自分たちが「考えられない子どもたち」を量産していることに気がついていなんでしょう。
気がついた人から結構問い合わせが来ましたよ。
古いブログ記事 13/08/22
Gフォレスト新松戸校のオリジナル文章題を「お絵かき算数ドリル」として塾向けに販売を開始したのが先月のこと。(個人的にはドリルという言葉は大嫌いなんですが…ドリル大好きな方もいるのでそこは妥協して)
おかげさまで問い合わせは40教室以上、導入教室は現在23教室になりました。
「我が子と教室の子ども達を勉強嫌いにしてしまった反省から…」
という元○文教室の指導者の方「そろばんでは計算は速くなっても思考力は育ちませんからね・・・」
というそろばん教室兼業の方「勉強はできるのに、会社で使えない若者の多さに怒りを覚えていました…」
という元企業の管理職の方問い合わせでも本音の嘆きをたくさん聞きました。
「中学生はもう諦めています」
「学校の勉強ではなく、こういうことをさせないとだめですね」
「使ってみていかに考えられない子ばかりかがわかりました」
「親子2代で○文の指導者でしたが、今は教室をやめて海外に教育移住しています」
などなど
地頭を鍛える学習教室のHPでは「そろばん」さえ否定しています。
注)今は消してあります。
それでも、そろばん教室併設の塾を運営している方から
「おっしゃる通り、おっしゃる通りなんです、最近の子たちはそろばんをやっていても全然ダメなんです…というか何をしてもダメな子が多いんです。そろばんは人は集まるんですけど…」
といった電話がかかってくるんです。
10年以上塾をされている方からです。
異常事態なんです!
生活全般が、学校の授業や宿題が、子どもたちを取り巻く環境が、
子どもたちに「考えない」ようにさせているんです。
12歳までに「思考できるように進化する」のが人間なのに、その大事な時期に
「読み書き計算の徹底反復」「点をとるだけのパターン学習」「浅い理解しかできない先取学習」
「テレビゲーム」「テレビ」「知育DVD」「早期英語学習」「習い事地獄」「外遊びの不足」
といった思考力を育てない環境にどっぷり浸かっているんです。
たくさんの子どもたちを預かっている最前線の学校の先生は気がついているでしょう。
塾の先生は気がついています。
同じ子を何年も面倒をみるから、低学年で成績が良い子が高学年や中学生になって振るわない「満点落ちこぼれ現象」を目の当たりにしている方も多いでしょうね。
でも世の中の多くの親たちは気がついていないのです。
お客さんである保護者には家庭に問題がありますなんて絶対に言いませんから。
表面的な学力だけつけて問題を先送りするのです。
打つ手を知りませんし、自分の子どもじゃないですからね…。
塾を開いて少し経った頃、先輩塾長達とこんな会話をしました。
「塾ってテストの点数はあげられるけど、頭を良くすることは出来ませんよね(私)」
「まあね、それは無理だよ、いいんだよ親は塾に点数をあげて欲しがってるだから」
「学校準拠の勉強ばかりしてたら賢くなんてなるわけないでしょ」
「でも自信がないなら学校準拠のテキストを徹底反復させるのが無難だよ」
「成績をあげながら賢くするのって凄く難しいから」
「…(私)」
点数をあげるための勉強でかえって頭が悪くなるってことに気がつかなければ…それなりに楽な塾経営ができたんですけどねぇ(苦笑)
あとはこんな会話も普通にしてました。
「勉強が出来るか出来ないかなんて親と話せば一発でわかるよ」
「大抵親が勉強できない原因になってるからね」
「塾でやっていることを台無しにしちゃう親も多いしね」
「でもね~それを言えないのが辛いところ。」
「確かに…(私)」
今は結構言ってますけど(笑)
【気になるでしょうから補足】
子どもの勉強の出来が一発でわかる親の悪しき行動例
●子どもの良い所を話しても、すぐに悪い話に切り替える(良い所を見ず、悪い所ばかり見る)
●子どもが聞いているのにダメなところを平気で言う
●私との会話が成り立たず、言いたい事だけを言う
●子どもの問題行動を気にしない(うろうろ教室を歩き回る、返事をしない等)
古いブログ記事 13/09/11
塾と算盤教室を併設されている方が、わざわざ関西から話を聞きに来てくれました。
そして、子どもたちの学力不振についていろいろ意見交換をしました。
「算盤教室に賢い子はいますけど、算盤で賢くなったわけではなく、もとから賢いんですよね。」
など、失礼なことも申し上げましたが同意してくださいました。
(だから「地頭を鍛えるお絵かき算数ドリル」に関心を持っていただいたんですが)そして、一番話が盛り上がったのが、
「最近は無表情な子が多い。」
「子どもはもっと落ち着きがなくて、いろんなことに興味を持って子ども子どもしているもんだ。」
このあたりですね。
(なぜそういう子どもが増えているかの理由はいつも書いているので今回は書きません)
他にも、
「テストに出んの?」が口癖の子のこと
「これ掛け算?割り算?」と考えようとしない子のこと
例題どおりの絵図もかけない子のこと
ああどこも同じだなぁと思いました。
教室では
ゲーム漬けで育った子の作品
算盤教室の子たちがやった作品
高速プリント教室の子たちがやった作品
同じ子がどのように変化したか、百マス計算(宿題)をやめさせたときの作品の違い などなど
ブログには載せていない資料もお見せして、最後に
「学生時代しか役に立たない、テストで点数をとるだけの力では意味がない、
その子が社会に出たときに役立つことを身につけさせたい。」
と仰ってお帰りになりました。
う~んいい方に会えてよかった。
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