『学力低下を招く教育界の迷信』

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その通り!そして、子どもが授業を理解する力を育てるのは親の仕事だ。

ゲームやテレビで実体験の時間を減らしたり、勉強と習い事で子どもを疲弊させてストレスの塊にしている場合じゃない。

理解力を育てないで、ただ授業でやることを家で詰め込んでどうするのよ。

TOSSの指導法は好きではないが、結構いいことを言う。

繰り返し書いてきたことだが、宿題で学力がつくというのは迷信である。

「宿題を出してください」という保護者は多い。教師は、毎日のように漢字ドリルや計算ドリルを宿題にする。教師は毎朝、宿題ノートを点検して印を押す。教師にとって実に楽な仕事で、保護者にも評判がいい。ところが、この方法では漢字・計算の力はつかない。漢字・計算の学力は、授業でつけるのである。それは教師の仕事だ。

次に、授業中にプリントで学習する教師のクラスも学力は低い。多くのプリントは粗悪品だ。ミスも多い。しかも思いつき程度の内容がほとんどだ。

一番すぐれた教材は、教科書だ。法律で教科書を使用することが義務づけられている。かつて教科書を使わなかった教師たちが懲戒免職になった。最高裁の判例(伝習館訴訟判決)でも認められている。

子供の算数のノートを点検すると良い。教科書の全ての問題を書いているなら安心だ。ノートがゆったりとていねいなら文句なしにすばらしい教師だ。9月で算数ノートは3冊目ぐらいになっているはずである。

自分の子供の学力が心配なら、算数ノートをていねいに点検するのがよい。もし教科書の問題が抜けていたら、担任の先生に、やるようにお願いすることだ。拒絶されたら校長先生にお願いするのだ。算数のノートチェックは、通信教育や塾ぐらいの効果がある。

授業は、生きものである。さまざまな展開がありうる。

子供たちが熱中する授業もあれば、子供たちがおしゃべりをしている授業もある。授業は、教師の力量の反映である。教える内容について研究をし、授業の展開を工夫する教師なら、つまりよく本を読み、研究会に参加している教師なら、子供たちは熱中する。学力も向上する。

教師が、専門誌、つまり教育雑誌を何種類か、毎日購読している教師なら、授業は知的で面白い。良い授業なら子供たちの学力は向上する。

教師が、専門家としての技量を身につける努力をしていれば、教室の授業に反映する。毎月2回ぐらいの研究会を3年間続ければ、初歩的な授業は身につけられる。いかなる職業でも、プロになるためには修業が必要である。

教師も例外ではない。

大学で4年間学んでも、ほとんどは「教材の解釈」について学ぶのであり、「授業のやり方」については学ばない。

医師に例えれば、「病気の要因」については学ぶが、「手術・処置の方法」を学んでいないのと同じである。医学部の教授は学生に「手術」をやってみせるが、教育学部の教授は、小中高校の教壇に立ち授業をやってみせることはない。

教育では教育実習の時、わずか10時間程度の授業をやるだけで教師になってゆくのである。

だから、教師になったときには、必死な勉強が必要となる。

つまらない授業をすると、子供たちは騒ぎ始める。それが学級崩壊にもつながっていく。

騒がしい子供たちを、どなりつけ、脅かして静かにさせようとするが、通用するのは最初だけだ。力で抑えつけても、子供たちの反乱は拡大していく。

根本の原因は、分からない授業やつまらない授業にある。

授業は「討論の形をあこがれる」から「討論の授業」ができれば、教室は活気のあるものになる。しかし「討論の授業」は、高段の芸であり、真剣な数年の努力が必要となる。

教師が学んでこそ、すばらしい授業、すばらしい教室が誕生するのである。

【プロフィル】向山洋一

むこうやま・よういち 30年以上の教員経験。「TOSS」(教育技術法則化運動)は全国の教員約1万人が参加。

引用元:http://www.sankei.com/life/news/160921/lif1609210019-n1.html

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