絵から得られる情報

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どんぐり倶楽部

糸山先生が作られたどんぐり倶楽部はフランチャイズではありません。全国にあるどんぐり教室はどんぐり倶楽部の理論・理念に共感した人たちが個人で運営しています。(おそらくしているはずです)

お子さんをどんぐり式で育てている(育てた)方が寺子屋式で運営しているケース、塾をやっていたけど子どもたちの異常な状態に危機感を覚え「どんぐり倶楽部」にたどりつきどんぐり式を取り入れたケース(私はこっち)が多いようです。

学校の先生から授業でやって欲しいと依頼されて授業をしている(した)方もいらっしゃいますね。

だから教室の名前もバラバラです。教室運営のマニュアルがあるわけでもありません。個々の教室によって運営方法が違ったりします。うちみたいに環境設定できない方はお断りなんて厳しいルールを設けている教室もあれば、入会はできるけど粘り強く環境設定を働きかける教室もあります。

でも核となる学習方法は同じです。

絵を描く

「文章問題をゆっくり絵を描いて考える」

お絵かきなんてと思う方もいるでしょう。
でも心理学では子どもがどういう絵を描くかでその子の状態を分析する手法もありますよね。
私もいつか学んでみたいなぁと思っています。

同じ子どもでも日によって描く絵が全然違うんです。そして、雑な絵を描いたときに「宿題増えた?」「なんか最近変わったことはじめた?」「なにか嫌なことあった?」と聞くとほとんどあたるんです。素人でも!

どんぐり式教室を運営している方はほとんどわかるんじゃないかなぁと思います。私も最初はわかりませんでしたが、3年くらい毎日いろんな子の絵を見続けたら細かい違いがようやく見えるようになって来ました。最初の1年目は息子がどれほど伸びていたかがわからないぼんくらでしたけど(笑)

それまでは人事の面接官の経験から、表情・動作から変化を読みとっていましたが、表情+絵のほうがはるかにわかりやすいです。




違うものを見ている

そんな教室運営者たちとフェイスブック上で交わしたやり取りがこちら。(青字は私)
う~んどんぐりを知らない人には伝わらないかもしれませんね…

数人の小学生を見ています。ほぼ同時期に入ってきた6年生男子達。理解力と考える力が一番伸びたのは「発達が少し遅れているかも…と言われたことがある」とお母さんが心配していた子。

ゆるやかに、でも着実に(精神面でも)成長したのは公文を辞めて来た子たち…。

他は…なんというか「枠」が外れない感じを受ける。

その理由はあるんです。

そろばん、公文、高速計算、大量計算は「劇薬」です。副作用がでなければ良いけど、副作用が出たら強烈なダメージを受ける子がいるので、本当に気をつけてあげて下さい。もちろんゲームもね。

学校の授業でもストップウォッチで百マス計算や計算カードの時間を競わせたり、大量の計算プリントをさせています。早く止めると回復も早いですよね。
http://pegashin.blog53.fc2.com/blog-entry-726.html

※学校の先生が変わって宿題を再開したら元に戻りました。

どんぐりをはじめて、どんどん絵が描けるようになっていた調子がいい子でも、最近、なんか様子がおかしい、、絵が雑だとか、絵の代わりに計算式をたくさん書いている。。と思ったら学校で九九と百マス、ストップウォッチで計る!というのが始まってたのです。

同じクラスの他の子も同じ状態で絵がまったく描けてなかった。同じ小学校の同じ学年でも違うクラスの子はぐんぐん伸びてる。数名の例ですができたら学校へ行って、統計とりたいですね。
この百マス先生のクラスは子どもがギスギスしてて絵も同じようなのが展示されていて、クラスの問題が絶えない。

他のクラスは宿題があまりでず、生徒がのびのびしてすごく仲がいいんですって。宿題は調整できるかもしれませんが授業内容までは変えられないので大変ですよね、問題が起こる前に先生にあらかじめ話しておくといいのかなとも思います。

”絶対学力”をお渡しした息子の担任、いまだに計算ドリルの宿題だしません。(読み進んでくれてるのかな?って)

どんぐりで絵を描いている子は急に考えられなくなるのがわかりますが、そうじゃない子は計算スピードがあがったと先生は親にアピールできるし、親もそれを喜ぶのでなかなか根が深いですね。

伸び悩んでいる子はそろばんを続けています。計算は暗算でやりたがり、足し算・引き算・かけ算を筆算でやっても算盤のように前から計算するので合わない。そして絵を見ない。
百マスのように一桁の計算は速い。でもゆっくり出来ないから考えられない…。

6年間みてきて

絵は心と頭の中をそのまま表します。

ストレスが多い子は荒れた絵を描きますね。

メディア漬の子は呆れるほど幼稚な絵を描きますね。

落ち着いて考えられない子はぐちゃぐちゃな絵を描きますね。

心が育っていないひねくれた子は怖い絵を描きますね。

早期教育で「勉強」をやらされてきた子はバラバラの絵を描く子が多かったですね。

早期教育で「勉強」が好きな子は絵よりも文字を描く子が多かったですね。

メディアを遠ざけて丁寧に育てられた子は落ち着いた絵を描きますね。

問題が解ける解けないではなく。

メディアにむしばまれる子どもたち

上記のブログ記事は3年前に書いたものですが、最近読んだ「メディアにむしばまれる子どもたち」に子どもたちの絵がたくさん載っていたので、この記事を思い出し新ブログに移しました。

多くの人に読んでもらいたいお勧めの本です。

ただ、この本を読んでいて次のように思いました。

(どんぐり理論を学んでいる方は大丈夫だと思いますが)

「この本を読む必要がある人は、この本を理解できないのではないかと。」

少しでも難しい言葉やわからない言葉が出てくると思考停止をする親が相当数いると思います。また、この本の題名からゲーム機を持たせている人は自分からは読まないでしょう。

結局普段から子育て環境に敏感な意識の高い親ばかりが読むのではないかと。

小学校で予算をとって親に配布して「読書感想文」を書かせればいのにと思いました(笑)

もちろん、多くの方に読んでほしいので紹介していきます♪

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