大学時代、会社法という授業の中で「労働基準法」を学びました。
全く頭に入りませんでした。
受験勉強もそうでしたが、なぜこんなことを覚えなければならないの?
という想いが強かったんでしょう。
なにせ高校に受かったときに出された春休みの宿題を「俺は入試で合格したんだからこんなのやる必要ない」と手を付けずに入学したくらいですから。
私は課題が出たことも覚えていませんが、親がそう言っていました(笑)
やる意味が解らないからやらない。
本人(私)は単純な想いなんでしょうが、親は大変だったでしょう。
さて、大学にお金を払って教わった「労働基準法」は、テスト勉強が終わったら完全に頭か消えました。ところが、就職して2年目から本社の人事部に異動になり、
「人事で労基法を知らないと使えないからね~」
とその時の上司に言われ、帰りに本屋によってよさそうな本を買い、通勤時間を利用して3日ほどで一通り頭に入れました。大学では何ヶ月も授業を受けたのに・・・。
そしてすぐに採用業務と並行して、人事企画の仕事を任されるようになりました。
法改正に合わせて就業規則を改定したり、新しい規程をつくったり、社内制度を企画したりする仕事です。
法律を丸暗記する必要はなく、見ながらさてそれをどう取り入れていくかを考える仕事でしたので、暗記大嫌いの私好みの仕事でした。
また、その頃はウィンドウズが企業に広まりだしたころで、PCが使えない人が多く、部署に1台しかないPCを使って、独学でワード、エクセル(関数)、パワーポイント、アクセスまで、仕事でつかえるレベルまで身に付けました。(もちろん、使わないのはどんどん忘れてますけど…)
大学ではプログラミングの授業もありましたが、まったく身に付きませんでした。
ぎりぎり単位がとれた程度で、「一生パソコンなんて使わないぞ!!」と言っていたくらいなのに(笑)
必要な時に学ぶ
そのために理解力、読解力は鍛えておく、それでいいんじゃないでしょうか。
私は学生時代は本当に勉強が嫌いでしませんでしたが、社会に出てからは、仕事で必要な知識、必要になりそうな知識を自分で探して学びました。
周りには上司に言われなければやれない人が多かったので、とても不思議でしたが今なら理由がわかります。
【おまけ】
周りがパソコンを使わないで仕事をしている中で、パソコンで業務を効率化する仕組みを考えるのが面白くて、部署に1台しかないPCを事務の子にお願いしてよく使わせてもらっていました。
PCどころかワープロも使えない幹部には、いつもPCの前に座っていて仕事をしていないように見られていましたけどね。
なにせ、どれだけ残業したか、休日出勤をしたかが頑張ったあかしという社風で、私は自分の分の仕事以外にもチームの作業時間を大幅に減らしていたので大体定時で帰っていましたので。(仕事が遅いほど残業で儲かる本社でしたが…)
だから、直属とその上(部長クラス)くらいの評価は抜群に良かったのに、その上の役員の評価が低いという面白い状況が在籍していた4年ほど続きました。
人事考課の面談で、役員に
「あいつら(課長・部長)のお前の評価がいいのが、ワシにはどうもわからん」
と言われたのを覚えています(笑)
応募者に何度も何度も手紙を送るわけですが、毎回宛先を手書きで書いていた時代です。エクセル・アクセスでデータベースを作って、ラベルに差込印刷しちゃったほうが早いですよね。
今なら当たり前ですがね。
もちろん差込印刷なんて機能は知りませんでしたが、こういうことができないか?そう思って調べたら「差込印刷」という機能があり、じゃあそれを覚えようというようなことの繰り返しでした。
非効率な作業でも何時間も頑張ります!っていう社員は若いうちはよいですが、年齢が上がっていくととても困ったことになります。
計算ドリルの反復、漢字の書き取り(だけ)はばっちりという低学年の子たちが、あとからとても困ったことにるのと同じですね。
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