余裕がありません

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考えることを全面否定する子

~糸山先生のFB記事より~

学校の問題は根深いなぁ。子供の根本的な姿勢までも潰してしまう。しかも、静かに確実に。さて、どうするかな。

「学校じゃぁ、こんな難しい問題(どんぐり問題)しないから、分かんなくてもいいや。解ける必要ないもん」という<姿勢:無意識の原型回路>を植え付けてしまうことは大きな致命的な問題である。

学校と宿題を使って単純作業を<させる>ことで、思考の時間的余裕を奪う。

量的にも速度的にもストレスを感じさせる(意識としてはストレスを感じていなくても…だ。不要なことをさせられていることに子供が気づいた時点から始まる)ので、頭は無意識にストレス回避策をとろうとするようになる。

そこで、「やらなくてもいいものならしたくない」という無意識の回避策が強固に根付く。言い訳が言葉になって独り言のように出てくる。これらの事象もビデオに記録できている。

嫌だけどしなければいけないこととしての、<勉強:考える事>が、小学校低学年で位置づけられてしまう。…酷いね。

しかも、その<勉強>のレベルが余りにも低いので、少しでも複雑になると、最初から考えることを「全面否定する」という回路(環境適応)を作ってしまう。

考えるという余裕を奪われては、楽しめることなどできるわけがない。

つまり、学校が、「勉強(考える事)は楽しくないもの」という固定観念を植え付ける機関となっている。<学校の教育犯罪>かぁ。先生が気づけば、工夫次第でどうにでもできるのになぁ。

検証するのに2年位かかったけど、困ったもんだ。だから、別次元で余裕がある子でないと、学校だけで総崩れになるってことだね。

どんぐり式の子育て&学習を始める時点で、すでに『最初から考えることを「全面否定する」という回路(環境適応)』がつくられているケースが多いので、少しだけ環境を見直すレベルでは期待通りの成長が見込めない可能性が高いです。
※当該学年の問題をいきなり楽しそうに絵図を使って正解まで導ける子はその時点ではOKですが、学年が上がるにつれて成長が鈍ってきます。(マイナスの刺激が増えてきますから当然です)

私など、年長から始めた息子たちでさえ、「学校の宿題」をそのままやらせていたら健全な頭と心を守り育てる自信がありません。毎日専業主夫として子どもたちの生活を近くで見守れれば、「賭け」でできるかもしれません。




影響の大きい順番

私が現時点で思う影響の大きい順番です

第一位 : 親

第二位 : 普段の生活(のんびり・ゆっくり ⇔ あわただしい・せかされる)

第三位 : 学校生活

第四位 : 勉強(もちろんお粗末な反復系の刺激)

第五位 : テレビ、ゲームなどのメディア(乳幼児の危険度は大です)

※第四位と第五位は同じ時間だったらです

組み合わせ次第で破壊力は倍増します。

親&勉強

親&普段の生活

親&テレビ・ゲームなどのメディア

… まぁ、親が悪い刺激を倍、倍にしてしまうってことです(笑)

親&どんぐり式の学習 だって、やらないほうがましってことがあります。

息子たちも余裕がありません

私の息子たちは、糸山先生の言う 『別次元で余裕のある子』 ではありません。

だから、学校のストレスだけで精一杯です。

学校の宿題などをさせる余裕がありません。

テレビ・ゲームで現実世界での実体験をする時間を減らす余裕がありません。

土日をスポーツ漬けで過ごさせる余裕がありません。

習い事の毎日で、ストレスを増やす余裕がありません。

空間認識力?図形力?などと言った学校のテストを意識した知育(ブロック・パズル等)をさせている余裕はありません。

母国語以外の言語を詰め込む余裕など、まったくありません。

皆さんのお子さんは余裕がありますか?

余裕があるのなら、いろいろ経験になりますからいいと思います。

ただ、私は結構な子たちにあってきましたが、『別次元で余裕のある子』にはまだ出会ったことがありません。

(涙が出そうなほど「考える力」が育っていない子にはたくさん出会いましたが)

森と畑に囲まれて、「キャンプに行く必要ありませんね」 と言われるほど自然を感じられる環境で「させない教育」で幼児期を過ごすことのできる三男なら、多少は余裕ができると思いますが、不要なマイナスの刺激を敢えて与えようとは思いません。

私の教室の原点

もともと塾など全く興味がなかった私が教室を始めた原点が、人事として出会った偏差値の高い国立・私立大学生たちの異常な「指示待ちぶり」「自分で考えない頭」「工夫出来ない頭」だったので、学校の勉強ができることなど、息子たちに関しては正直どうでもいいと思っています。(義務教育の勉強程度がわからないなどと言い出したら困りますが…)

だからこそ「自分で考える」「わからないことでも考え続ける」「自分なりに工夫する」「人として健全な判断をする」「なんでも楽しむ」「自分の人生をコントロールする」そういった「稀」な子に育てようとしているわけです。どんぐり倶楽部に出会えて本当に良かったです。

塾のチラシに載っているようなスーツを着た大学生の先生にこんなに点数をとらせてもらいました~なんて子が偏差値の高い大学に行ったところで、うんざりするほど見てきた指示待ち人間、責任転嫁型人間になるだけなのはこの業界の中に入ってよくわかりました。

普通の塾は、定期テストの問題を学校別、先生別、学年、学期ごとにとっておいて、塾用教材の教科書別定期テスト対策問題集と合わせて徹底的に反復させて点数をあげるなどと言う、はっきり言って反則技を使って点数をとらせますから本人の力になどなるはずはありません。

まあなんにせよ、私の役目はこの子たちの笑顔を潰さずに、生きていく楽しさを教えること、その為の力を育てることです。

そういう子育てをする仲間がもっともっと増えたらいいなぁと思います。

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