ゲーム機なんて持たされて可哀そう

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「ゲーム機は持たせたくなかったけど・・・」

という声をよく聞きます。

それと同じくらい

「もう持たせちゃったから…(手遅れ)」

「持たせなければよかった・・・」

という声を聞きます。

一度持たせると、取り上げるのはそんなに大変なのでしょうかね。

我が家は持たせたことがないので、持たせてから取り上げる大変さは経験していませんが、仮に持たせてしまってからでも、それが子どもたちに持たせてはいけないものだと判断したら、家庭から排除出来る自信があります。

いろんな方法を考えます。

ゲーム機を持たせておいて、

「うちの子、学習障害かしら・・・」

「うちの子、発達障害かしら…」

「うちの子、インドア派だから・・・」

「うちの子、本を全然読まなくって…」

「うちの子、ゲームばっかりしている・・・」

「うちの子、なんでも面倒くさがる・・・」

「うちの子、勉強が苦手で・・・」

「うちの子、理解に時間がかかるタイプだから・・・」

などというのを目にしたり、耳にすると・・・ハイハイ だったらゲーム機をとりあげたら? って思います。
(もちろんそれだけで解決するほど子育ては簡単ではありませんが・・・詳細はこちら

普段いろいろなところで、

「1人だけ持たせないのは可哀そう」
「今どき持たせないのは可哀そう」
「無理やり我慢させるなんて可哀そう」
「我慢させると大人になってハマる」

などという、不愉快な意見を見たり聞いたりすることが非常に多いので・・・

私は自分のブログで言い返しておきます。

ゲーム機なんて持たされて可哀そう

スマホなんて持たされて可哀そう

義務教育の勉強程度に躓いて塾通いをしなければならないなんて可哀そう




仙台医療センターの小児科のHP記事を転載します。

引用:https://www.snh.go.jp/Subject/07/pediatrics.html

テレビ・ビデオ・ゲームの影響を考えてみましょう!

私たちの小児科では子どもたちに心のワクチン!子どもたちにメディア・ワクチン!啓発活動を展開しています。

現代の日本では、新たな子どもの社会的問題が次々と登場しています。その背景には、テレビ・ビデオ・ゲームなどの非現実的映像への不適切な接触によると考えられています。現実世界を離れての時間が行き過ぎると、現実世界の中で直接お顔を合わせての空間と時間の申でつくられる親子の絆(人間の絆)の形成が障害されるがらです。

その結果として、「自分の気持ち」を伝える言葉や、「ほかの人の気持ち」を感じる力の発達が障害され、人間として生きるために必要な力が育たないためと考えられています。この危険な時代を乗り切るための第一歩は、過剰で不適切なメディアとの接触を避けることから始まると考えられています。

幼いときからの過剰な映像メディアとの接触は、後々、後天性の発達障害、コミュニケーション障害、人格障害につながり、社会力の不足のため、不登校から引きこもり、あるいはニートの問題や反社会的事件に関連すると考えられています。

具体的提言

1.3歳までのテレビ・ビデオの視聴は控えましょう。

2.授乳や食事中のテレビ・ビデオの視聴は止めましょう。

3.幼児期以降では、すべてのメディアヘ接触する総時間を制限することが重要です。就学前では1日1時間、大人でも2時間が安全と考えます。

4.ゲーム遊戯時間は1回5分1日15分までが安全と考えます。中毒防止のためゲームから離れる日「ノー・ゲーム・ディ」 を設けることが重要です。

5.子ども部屋にテレビ・ビデオ・ゲーム・パソコンを置かないようにしましょう。

6.子どもとメディアを利用するルールをつくりましょう。

どうしてなの?

過剰なメディアヘの接触は、現実体験の時間を大きく削ります。例えば、一日4時間メディアと付き合うことは、起きている時間の約4分の一、つまり12歳になるまで3年間は現実世界の体験の機会を失うことになります。これでは、子どもの脳(こころ)は成長できないのかもしれません。

子どもは、保護者や子ども同志の会話や遊びの中で、直接お顔を合わせての現実体験を共有することにより、「自分の気持ち」を伝えるための言葉や「ほかの人の気持ち」を感じる力を発達させ、親子の絆(人間の絆)を育み、身体や脳(こころ)を成長させます。

親がテレビ・ビデオを見ながら行う育児、あるいはテレビ・ビデオにまかせる育児は、親と子どもが顔を会わせる時間を減少させ、子どもの言語や感性の発達を阻害する危険があります。乳幼児期には、親子共々テレビ画面から離れ、一緒に会話し絵本を読み、身体遊びを楽しむ時間が大切です。行き過ぎたテレビ・ビデオ視聴は、笑顔が少ない、視線があわない、言葉が乏しいなど、対人関係の発達に問題がある子どもを生む危険があると考えられています。

食事中のテレビ・ビデオ視聴は止めることが大切です。食卓は、家族の大切な時間を過ごすところです。お顔をあわせて、お話しを楽しみましょう。家族とは共に食事をするものという意味があります。

非現実的体験を重ねるメディア漬けの生活は、様々な発達段階で子どもに悪影響を与えます。幼児期では現実と非現実との区別は困難です。テレビ・ビデオ画面上の非現実的な暴力的で高速な映像は子どもたちの脳を激しく揺さぶり、子どもの無意識の脳に「この世は恐ろしいところ」とか「やられる前にやれ」というメッセージを埋め込む危険があります。さらに、幼児期の非現実体験が過剰になると現実体験が絶対的に不足します。結果として、幼い脳(こころ)のまま、身体だけが大きくなると考えられています。大人子どもの始まりです。

思春期の青少年たちの過剰な不適切なメディアヘの接触は、脳(こころ)の疲労「慢性疲労)を増悪させて気力や自分の気持ちをコントロールする力を奪い、新たに登場した社会的現象(理由のないいじめ、むかつく・キレル、不登校)や反社会的事件に繋がる可能性があやぶまれています。メディアヘ接触する総時間を制限することは、とても大切です。過剰なメディアヘの接触は、興奮と緊張を与え、脳(こころ)の疲労を生みます。ゲームは過激な興奮と緊張を与え、ゲーム中毒を生みだし、極度の心身の疲労をもたらす危険性があります。ゲーム遊戯時間を制限し、ゲーム機から離れる日(ノー・ゲーム・ディ)を設けることがゲーム中毒の予防として重要です。

過剰で不適切なインターネット・ケータイ等への接触は、脳(こころ)の疲労を増強し、善悪の判断を鈍らせ、危険な「仮想現実世界」にのめり込ませ、現実と非現実世界の境界線をあいまいにし、反社会的事件へ繋がる危険性が心配されています。

メディアを利用するルールをつくることは大切です。メディアを上手に活用し、メディアを正しく読み解く力を育てることも大切です。

コラム: メディアには、テレビ・ビデオ・ゲーム・ インターネット・ケータイなどのほか、新聞・雑誌・広告・映画・音楽ビデオ・コンピューター・コマーシャルなどのあらゆる情報をつたえるものが含まれます。それぞれにも問題がありますが、このパンフレットではふれていません。

早寝早起きは大切な習慣です。量と質の良い睡眠は、身体だけでなく脳(こころ)の疲労を解消します。安らかな静かな熟睡は、成長ホルモンと愛情ホルモンの分泌を促進し、身体と脳にころ)の成長を育みます。

テレビ・ビデオ・ゲーム 中毒の予防と対策

約束の時間になっても止めない、テレビ・ビデオ・ゲームのスイッチを切ろうとする、あるいは切ると、泣く、怒る、暴れる場合には、メディア中毒がうたがわれます。

子どもたちへの伝言

幼児期の中毒の特徴は、特定のビデオやコマーシャルを「繰返し同じものを見る」です。幼い子どもは、もともと約束などは頭の中にありませんので、簡単にバタバタやかんしゃくを起こします。

しかし、乳幼児では、保護者の考えが統一できれば、中毒を解消することは比較的簡単です。子どもが自分でテレビ・ビデオを操作できないようにする、電源を切ることで問題は解決されます。「テレビさん病気、入院」で終わりです。

小学校低学年では、時間を守る(テレビは1日1時間、ゲームは1日15分まで)ことを条件にして許可します。テレビ・ゲーム中毒を防止するためには、ノー・ゲーム・ディ(あるいはウイーク)をつくることが極めて重要です(例えば、ゲームは土日だけ)。あるいは、1週間の総枠(例えば、テレビは1週間で2時間、ゲームは1週間で30分)を決め、見たいものを選んでみる、約束を守ることを勧めます。

小学高学年以後では、理由をお話した後、時間を守ることを提案します。拒否する場合には、1週間のノー・テレビ(ノー・ゲーム)を提案し、挑戦してもらいます。1週間、頭を冷やしますと、意外に提案にのってきます。この頃、メディアとの接触が行き過ぎると、不定愁訴(病因不明の頭痛や腹痛等あらゆる身体症状)や不登校(引きこもり)が現れます。この場合には、身体症状を理由にして、小児科医にご相談下さい。身体症状の緩和と平行し、メディア漬けの是正を指導してもらって下さい。

家庭だけでは難しいことが多いと思います。この場合には、学級、学年、学校、地域単位でノー・テレビ(ゲーム)・ディ (ウィーク)を企画してみてください。チャレンジャー(挑戦者)を募集し、その体験を発表してもらって下さい。子どもは、チャレンジが大好きです。テレビやゲームがなくても「この世の中は楽しいことがたくさんある]ことを経験したお友達のお話や感想文には力があります。チャレンジとチャレンジ体験発表の場をセットにして挑戦させてみて下さい。

最後に

メディアやIT文化は、確かに便利なものを人間社会に運んできました。しかし、何処かで雨が降り過ぎると何処かが砂漠になるように、子どもたちの心をより乾いた寂しい世界にしたのではないでしょうか。

このパンフレットが、子どもとメディアの問題を考えている全てのみなさまのお役に立つことを祈っています。

独立行政法人国立病院機構仙台医療センター 小児科 田澤雄作

ゲーム遊戯時間は

1回5分 1日15分

までが安全と考えます。

ですって。

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